ガイドヘルパーに向いているのはどんな人?

楽しい一面もあるけれど…

ガイドヘルパーの任務とは、障害をもつ人々に対して、通院や通学に始まり、散歩から趣味、レジャーまでの外出の手助けすることです。

 

このことについて、「利用者さんに付いて行って、自分も遊べて楽しいのでは?」などと礼を失した言葉を吐く人がいます。

 

音楽会や映画鑑賞、ディズニーリゾート行きは、一般の人から見たら「いいな〜」な面もあるかもしれませんが、それは、トラブルなく無事に帰ってきたからこそ、言えることです。

 

楽しかったのは、“偶然の幸運”に恵まれただけ、かもしれませんから。

 

障害を持つ人々が、ひとたび住み慣れた自宅や設備の整った施設を出ると、健常者には思いも及ばない、さまざまな危険に遭遇することは珍しくありません。

 

街には危険がいっぱい

道路の段差をはじめ、交通法規を無視して猛スピードで歩道に進入してくる自転車と、街には危険がいっぱいです。

 

白杖(はくじょう、盲人用の杖)を使ってたどたどしく歩く視覚障害者と危うく衝突しそうになるスマホ片手の若者、忌々しげな視線を送って乱暴に追い越す人も…。

 

私たちにとってちょっとした外出でも、障害を持つ人にとっては怖ろしく、独力で出かけるのを諦めてしまうことも少なくないのです。

 

“障害者に寄り添う”だけでは不足

障害を持つ人も、行きたい場所に出かけ、健常者と同じように人生を楽しむ自由は、憲法でも保障されています。

 

先述の通り、利用者の外出先での安全を守り、無事に生活拠点に送り届けることがガイドヘルパーの任務ですから、素質としては、障害を持つ人への思いやりが根底にある人が最適でしょう。

 

なおかつ、危険を察知し、間違いのない方法でいち早く回避する行動をとれるなどの判断力、そして介助するための体力と機敏さも必要です。

 

また、利用者の希望を聞き、どこまでの介助をしたらよいのかを利用者や家族、事業所ときちんと擦り合わすことのできるコミュニケーション能力も大切な要素と言えるでしょう。